2023-07-28

広島カープ新井監督の”心を育てる力”

代表河北です。

カープの快進撃が続いていますね。
昨日は4年ぶりの10連勝、単独首位に躍り出ました。

後半戦最初の登板、夏が苦手という床田投手も不安払拭のナイスピッチング、マスクを被った曾澤選手も先制打と決勝打、会場の観客も一体となった素晴らしい試合でした。

ベンチに入れるカープファン

今年から広島カープの指揮官となった新井監督。背番号は現役時代と同じ25番です。
好プレーに誰よりも喜ぶその25番を、ファンは愛をこめて”ベンチに入れるカープファン”とも呼びます。

絶大な人気を誇る新井監督ですが、コーチ経験の無い監督の初年度ということで、ファンもあたたかい目で見守るつもりでした。

しかし連日のこの快進撃。
声出し応援とジェット風船再開という地の利もあるのでしょうが、いやが上にも”優勝”の文字が頭をよぎり始めています。

コースケの復活

私は月に2~3回マツダスタジアムへ観戦に行っています。

今年見た試合で特に印象的だったのが、開幕間もない4月9日巨人戦での、田中広輔選手の第一号ホームラン。
ここ数年、小園選手がショートを任されることが多く、田中選手の出場機会は少なくなっていました。
昨年は代打や守備固めでちらほら見たという印象で、このまま後続に託していくのかな、と思っていたのですが、今年は開幕一軍スタート。

やっぱり”コースケ”が出ると盛り上がる。

そんな高まる期待の中で放ったホームラン。マツダスタジアムでは実に743日ぶりのホームランということで、その”復活”とも言える姿に私は思わず涙してしまいました。

その一週間後にも観戦に行ったのですが、その日はなんと満塁ホームラン。新井監督も「復活を超えた新生広輔」と褒めたたえていました。

監督の言葉に心が動いた

この田中選手の活躍は、本人の努力は言わずもがな、新井監督から届いた思いに心を動かされたと、のちに田中選手本人が回想しています。

「監督就任直後『まだ戦力だから期待しているぞ』と言ってもらえたのがすごくうれしくて、そこからは何がなんでもやってやろうという気持ちになっています」

この”期待と信頼”を持って選手を送り出すことで選手の心が育ち、それが力となって結果に繋がっている。それを象徴するようなエピソードでした。

栗林選手の心を支えた試合展開

そんな新生カープ、昨日の試合でもおそらく心を育てたであろうシーンがありました。

広島4ー1ヤクルト

既出の床田投手と緊急登板のターリーのナイスピッチング、勝ちが見えつつある9回表。
そこへ現れた選手が、グラウンドに深々と一礼しました。

新井監督はここで栗林選手を送り出したのです。

栗林良吏。
カープの絶対的守護神として、ルーキーイヤーには37セーブを記録し、新人王にも輝きました。
今シーズン開幕当初は登場もクローザー仕様となり、登場曲”Narco“に乗って(カープマスコット)スラィリーが促すクラップから生まれる一体感は、さながら横浜DeNAベイスターズ山崎選手登場時の”ヤスアキジャンプ”のようでもありました。(栗林選手本人も手本にしたと話していました)

しかし、その後ケガによる離脱があり、また復帰してもなかなか思うような内容とはいかず、やがてクローザーのポジションも他の選手に明け渡すこととなりました。(この選手がまた面白いのですがそれは別の機会に。)

それが少しずつ本来の投球を取り戻し、セーブシチュエーションで登板するようにまでなり、完全復活かと思われた矢先の、一昨日のこと。

相手打者への危険球で退場となってしまったのです。


実直そのものの栗林選手。
この一件で投げることに抵抗を感じてしまうのではないか…。
私たちファンは相手打者の心配とともに栗林選手の心配もし、しばらく登板はお休みだろうなとも思っていました。

ところが、昨日の試合で最終回を任されたのです。

栗林投手本人も少し緊張の面持ちの様子。球場のファンも固唾を飲んで見守る中、結果は見事三者凡退。ピシャリと抑えセーブ数を一つ伸ばしました。

めぐり合わせがもたらしたもの

この起用には解説者も驚きを隠せなかったようで、
「少し休ませると思っていた」
「勝ちパターンを温存するためにもここで彼を出したのだろうか」と言っていました。

勝ちパターンの温存…もちろんそれもあったとは思います。が、この起用は新井監督の”選手の心を育てる”思いそのものだったのではないでしょうか。

そして、めぐり合わせも大きかったと感じています。
ビハインド展開ではなかったこと、
3点以上の差ではなかったこと、
そして僅差のシチュエーションではなかったこと、

もののめぐり合わせやことのめぐり合わせ。
そういう視点で昨日の試合を見ると、曾澤選手の適時打があってこその3点差でもあり、まさに”扇の要”でした。

“昨日の今日”でのこのタイミングで、栗林選手にセーブが付く絶好の展開となったこのめぐり合わせ。本人も少し怖い気持ちがあったと後に話していましたが、新井監督の信頼を受けそれに見事応えたシーンは痺れるものがありました。

そして、試合後の栗林選手の一礼は、いつにも増して深々としているように見えました。


今日はカープ熱に溢れるお話でした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

妊活サポート鍼灸・美容鍼灸
自律神経失調症

ルーチェ鍼灸院

広島市中区紙屋町1-4-3
エフケイビル403・402

広電紙屋町東駅徒歩2分
広電・アストラムライン本通駅徒歩2分
広島バスセンター徒歩5分

https://www.luce-acp.com/

082-545-9588
info@luce-acp.com
LINE ID @luce-acp

▷メニュー・料金はこちら

関連記事