”薬膳的”夏のおすすめ食材
代表河北です。
本日中国地方の梅雨明けが発表されました。
いよいよ夏本番、今年も猛暑酷暑が予想されています。
今日は夏の季節の特徴と薬膳的おすすめ食材をお伝えします。
陽気旺盛で保養が大切
東洋医学の夏の定義は、立夏から立秋までの約3か月間を指し、その間、立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑という6つの節気を経ています。
夏と秋の間の、大暑・立秋・処暑・白露の4つの節気の間は「長夏」と呼ばれます。
夏の間を「陽気旺盛」と表しますが、陽気旺盛とは、陽射しが強く気温も上がり、陽気がもっとも盛んになるという意味です。
万物が生長する季節でもあり、人もまた陽気の成長が一番旺盛なので夏の間は保養することが大切な時期でもあります。
夏は怒らない・焦らない
夏は「心」の機能が盛んになる季節です。
心気(心の気)を傷めやすいので、感情は平穏に、怒らず、ゆったりと発散するのが良いとされています。
中医学の経典である「黄帝内経」には夏の季節と養生について次のように書かれています。
「夏三月、此謂蕃秀。天地気交、万物華実。夜臥早起、無厭於日。使志無怒、使華英成秀、使気得泄、若所愛在外。此夏気之応、養長之道也。逆之則傷心、秋為痎瘧、奉収者少、冬至重病。」
~夏の三か月は万物が繁栄し秀麗となる季節。天の気が下降し地の気は上昇して、天の気と地の気は上下交わり合い、万物も花開き実を結ぶ。人々は少し遅く寝て、朝は早く起きる。日の長さや暑さを嫌がらず、物事に怒らずに気持ちよく過ごすべきである。もし、この道理に反すると、心気を損傷し、秋になって瘧疾を発することになり、冬になると再び病を発する可能性がある。~
例えば時間ギリギリになって走ってしまったり、早食いをしてあわてていたりすると「心」に負担をかけてしまいます。
心は一休さん。「あわてないあわてない、ひとやすみひとやすみ」ですよ。
夏の過ごし方
夏は心の働きが旺盛になります。
顔が赤く、体は熱くなり、汗を大量にかくことで津液(水分)が不足してしまうので、それが血流にも影響し、動悸や脱力・不眠になりやすくなります。
・激しい運動は控える
・楽しい気持ちでいるように心がける
・怒らない
・焦らない
・昼寝をする
・早起きをする
私自身はもともとあまり怒ったり焦ることはないのですが、毎日「感謝ノート」を付けています。
日々当たり前だと思っていることにも心から感謝をして、いつもありがとうという気持ちでいると、とても心穏やかに過ごせるので、身近にあるありがとうを見つけてみるのも心の保養のためにおすすめです。
おすすめ食材
【清熱解暑】熱を取り除いて夏の暑さから身を守る
ゴーヤ・レタス・セロリ・白菜・バナナ・緑茶・薄荷など
【生津止渇】体を潤して津液を養う
きゅうり・豆腐・すいか・メロン・トマトなど
この時期に旬を迎えるものが多いと思います。
採れたてのきゅうりは甘くてみずみずしくて本当に美味しいですよね。
おすすめ食材の作用を味覚別に分けると次のようになります。
【苦味】熱を冷ます作用(ゴーヤは寒性なので虚弱体質や冷え性には使いすぎない)
【甘味】気を補い滋養する
【酸味】引き締める作用、多汗・不眠に
【鹹味(塩辛い)】心気を補養する
※【辛味】のものは温熱性で熱の悪化や津液の消耗に繋がるので真夏は控えた方が良いです。辛いお鍋などは冬のお楽しみにしましょう。
酷暑を乗り越えるための薬膳的夏の養生。
夏は「無理なく、穏やかに、ひとやすみひとやすみ」でゆったり過ごしてくださいね。
河北
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