【寝ても疲れが取れない】副腎疲労と東洋医学、そして鍼灸という選択
代表河北です。
「朝、起きるのがつらい」
「寝ても寝ても疲れが抜けない」
「午後になってようやくエンジンがかかる」
そんなお悩み、ありませんか?
毎日がんばっているのに、元気が戻らない。
そんな“なんとなく不調”の正体のひとつが、「副腎疲労(ふくじんひろう)」かもしれません。
副腎疲労とは
副腎は、腎臓の上にある小さな臓器で、ストレスホルモンである「コルチゾール」を分泌しています。
このホルモンは、血糖値を維持したり、免疫や炎症を調整したり、朝すっきり目覚めるためにも欠かせない重要な存在です。
しかし、慢性的なストレスや睡眠不足、過労が続くと、副腎がフル稼働になり、次第にコルチゾールの分泌量が減ってしまうことがあります。
これが「副腎疲労」と呼ばれる状態です。
医学的にはまだ正式な病名とはされていませんが、世界中で研究が進んでおり、日本でも「検査では異常が出ないけどつらい」という患者さんに向けたアプローチとして注目されています。
東洋医学から見る”副腎疲労”
東洋医学では、副腎のはたらきは「腎(じん)」と呼ばれる生命エネルギーの源に深く関係しています。
腎は、体の根っこにあたるエネルギーを司る場所で、ホルモンバランス・老化・成長・精神的な安定にも関わるとされています。
副腎疲労の状態は、東洋医学では「腎虚(じんきょ)」と呼ばれる状態に近く、以下のようなサインが見られます。
– 朝起きられない
– 頭がぼーっとする
– 冷えやすく、むくみやすい
– PMSや更年期症状がつらい
– 風邪をひきやすい
– イライラ・不安・落ち込みが増える
また、長引くストレスによって「肝の気の巡り」が滞ったり、「脾(消化吸収)」の弱りが出てくると、さらに症状が複雑化していきます。
鍼灸でできること
副腎疲労に対する鍼灸のアプローチは、「内臓を直接元気にする」のではなく、
体全体のバランスを整えることで、自律神経・内分泌・免疫機能を自然に回復させていくことが目的です。
ルーチェ鍼灸院では、次のような方に向けて、オーダーメイドの施術を行っています。
【こんな方に】
– 疲れているのに寝つけない・眠りが浅い
– 朝がとにかくしんどい
– 気力がわかず、何をしても楽しくない
– 甘いものをやめられない(低血糖傾向)
– 自律神経の乱れ・ホルモンの不調を感じている
【使用する代表的なツボの一例】
– 腎兪(じんゆ)・命門(めいもん)…腎のエネルギーを補う
– 百会(ひゃくえ)・印堂(いんどう)…脳の興奮を鎮める
– 太渓(たいけい)・三陰交(さんいんこう)…ホルモン調整
– 足三里(あしさんり)・中脘(ちゅうかん)…消化吸収力のサポート
– 神門(しんもん)・内関(ないかん)…心の安定と不眠に
科学的な裏付けも進んでいます
最近では、鍼灸が「HPA軸(視床下部-下垂体-副腎系)」に働きかけ、
ストレス反応の調整に有効であるという研究も増えてきました。例えば、ある研究では、ストレス状態の被験者に4週間の鍼治療を行った結果、
唾液中のコルチゾール値が有意に減少したという報告もあります(Zhou et al., 2019)。また、ラットを使った実験でも、「足三里」などのツボ刺激によってコルチゾール分泌が調整されたという報告があり、
副腎疲労に対する鍼灸の可能性が科学的にも支持され始めています。
あなたの”がんばりすぎ”に、静かな癒しを
副腎疲労は、いわば「エネルギーの貯金が尽きてしまった状態」。
でも、それはあなたが長い間がんばってきた証でもあります。
だからこそ、今は「足す」よりも「整える」ことが大切です。
鍼灸は、あなた自身の“自己回復力”を呼び覚ます優しい選択肢。
身体と心に静かなスイッチを入れ、自然なリズムを取り戻していくお手伝いをいたします。
「もしかして私も?」と思った方は、どうぞお気軽にご相談ください。
あなたの毎日が、少しずつ軽やかになりますように。
河北
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