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2021-03-07

胚移植と鍼灸治療の研究結果および偽鍼についての見解

生殖医療と鍼灸治療の研究報告と、鍼灸治療の検証に使われる偽鍼についての個人的見解をお話します。

胚移植時に行われた鍼治療:系統的レビューとメタ分析
Acupuncture performed around the time of embryo transfer: a systematic review and meta-analysis
RBM online January 02, 2019
Caroline A. Smith et al

研究結果
2002年から2018年までの17年間にわたり5130症例の解析が行われました。
この研究によると、
胚移植時に鍼灸治療を受けた群は受けなかった群に比べ、

妊娠 1・32倍
出生 1・30倍
流産の減少 1・43倍

であったという結果が報告されています。

その一方で、「sham鍼」(シャム:偽の鍼)を使用した群と通常の鍼を使用した群には有意差が認められなかったという報告もされています。

鍼灸治療の研究に使用するsham鍼について
実は、鍼灸治療におけるシャム鍼を使用したエビデンス(科学的根拠)検証は非常に難しいところがあります。

投薬治療の臨床実験などは「二重盲検法」といい、本物の薬を飲んだ群とプラセボ薬(偽薬)を飲んだ群に分け、かつ提供者も被験者もどちらが本物の薬か分からない状態で行われます。

一方、鍼灸治療の検証は、施術者側は本物の鍼かシャム鍼かは把握していますし、施術者の技量の差もあります。
また、被験者においては非侵襲の鍼でも一定の生理的効果があると考えられていて(鍉鍼:刺さない鍼という治療法はこれに当たります)、つまり完全な「偽物の鍼」が存在しない中での検証となるわけです。

しかし、何も比較しないわけにはいかないので、研究ごとにシャム鍼・偽鍼を設定しています。

今回の研究結果について
今回は5000を超える研究が行われました。
これだけの数の症例でのこの結果は非常に大きな差だと思います。

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鍼灸師 河北景子

NPO法人日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
(社)日本腸活体質改善アカデミー協会®認定講師
(財)腸内細菌学会員

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妊活サポート鍼灸
自律神経失調症

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