治療への思い~患者さまとのお話の中で

ルーチェ鍼灸院に来られる患者さまは、年単位で通われている方がほとんどです。

妊活サポート鍼灸
マタニティ鍼灸
ホルモンバランス鍼灸

名前は違っても治療に対する私の思いは常に同じ。

患者さまを自分の家族のように思い、お一人お一人、大切に大切にお手当てする。

鍼灸治療という施術を通して患者さまの心を支える。

この思いをずっと守り続けています。

8年ほど前のことです。
以前勤めていた鍼灸院に失声症を患った方が来られました。

▶失声症:心因性発声障害
精神的な問題で声帯を動かせず声が出なくなる。

様々な治療法を試したけれど改善されず、藁にもすがる思いでここに来ました、と紙に書いて教えてくれました。

鍼は痛いんですか…
もう治らないんでしょうか…
その不安そうな姿は
今でも鮮明に思い出せます。

私はその方の心にしっかりと寄り添い誠心誠意治療をしました。

3か月で少しずつ声が出るようになり、8か月ほどで症状が改善。

改善後、現在に至るまでずっと鍼灸に通われ、今では保育士さんとして子どもたちに絵本の読み聞かせもしています。

ちょうど昨日がその方の治療日でした。

初診時、親子関係に悩む年頃だった娘さんも今はお母さん思いの社会人となり、今まで色々ありましたねという会話の中で、

「先生にお会いできたから声も出るようになったし、前向きに生きていけるようになりました。今、とても楽しいです。本当にありがとうございます。」

こんなお言葉をいただき、私自身もまた幸せな気持ちになっていました。

正直、患者さまお一人お一人を全て受けとめるということはとてもとても気力が要ります。それでも私はこの姿勢を変えるつもりはありません。

患者さまの症状だけを見るのではなく、人生そのものを支える治療をしていく。

鍼灸治療という施術を通して患者さまの心を支える。

今後も、お一人お一人、大切に大切にお手当てしていきます。

今日はこんな形で思いを書いてみました。私は自分から色々喋る方ではないので。

だっていきなり面と向かって「私はあなたの人生を支える治療をします」なんて言われても困るでしょ?笑

まだまだ伝えたいことがたくさんあります。その時もお付き合いいただけたら嬉しいです。

河北



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