「生まれてきてくれてありがとう」
この言葉を聞いて、
誰を思い浮かべますか?
お子さん、
両親、
祖父母、
パートナー、
大切な友人…
いろんな顔が
思い浮かんだのではないでしょうか?
でも、
ご自身のことは思い浮かびましたか?
「生まれてきてくれてありがとう」
この言葉は
ご自身にこそ伝えて欲しい言葉です。
毎日忙しく働き、
家族や周囲のために動き続けていると
ふと気づけば自分のことは後回し。
「もっと頑張らなきゃ」
「私なんてまだまだ」
そんな言葉を
無意識に自分へ向けていませんか。
でも実は、
自分をどう扱っているかは
身体と脳の働きにそのまま反映されます。
今回はスピリチュアルではなく、
医学と生理学の視点から
「自分にかける言葉」が
心身に与える影響についてお話しします。
言葉は“脳の指令”になる
実は、私たちの脳は
「自分の声」を最も強く信じています。
否定的な言葉を繰り返すと、
・扁桃体(不安や恐怖を感じる中枢)が過敏になる
・交感神経が優位になりやすい
・心拍数や血圧が上がりやすくなる
・筋肉が無意識に緊張する
こうした状態が続くと、
肩こり・頭痛・胃腸の不調・眠りの浅さなど、
さまざまな不調につながります。
一方で、
安心する言葉を
自分にかけたときはどうでしょう。
・副交感神経が働きやすくなる
・呼吸が深くなる
・内臓の動きが整う
・血流が改善しやすい
つまり、
言葉は神経系への刺激そのものなのです。
自己否定が続くと身体はどうなる?
慢性的に自分を責めていると、
体はずっと“緊張モード”で
過ごすことになります。
これはストレスホルモン(コルチゾール)が
高い状態が続くことと関係しています。
その結果、
・疲れが取れにくい
・甘いものが欲しくなる
・免疫力が落ちやすい
・ホルモンバランスが乱れやすい
・自律神経が切り替わりにくい
こうした変化が起こりやすくなります。
「気の持ちよう」なんて言葉がありますが、
実際にはれっきとした身体の反応なのです。
「生まれてきてくれてありがとう」は身体に何を起こす?
この言葉は、
自分の存在そのものを肯定するメッセージ。
心理学では、
自己肯定的な言葉を意識的に使うことで
ストレス反応が和らぐことが知られています。
身体の中では、
・呼吸が自然とゆっくりになる
・胸やお腹の緊張が抜けやすくなる
・脳の安心回路が働く
・迷走神経が刺激されやすくなる
結果として、
回復モードに入りやすい状態がつくられます。
「何かできたからOK」ではなく、
存在そのものを認める言葉だからこそ、
神経系に深く作用するのです。
東洋医学の視点から見ると
東洋医学では、
心の状態は「気・血・水」の巡りに
影響すると考えます。
緊張や自己否定が続くと、
・気の巡りが滞る
・胸が詰まる感じ
・ため息が増える
・お腹が硬くなる
・冷えやすくなる
こうした変化が現れやすくなります。
反対に、
ほっとする感情が生まれると、
・呼吸が深くなる
・お腹がゆるむ
・末端の血流が上がる
・顔色が明るくなる
これは、
自律神経と循環が整い始めている
サインでもあります。
今日からできる小さな習慣
特別なことをする必要はありません。
夜寝る前、
手を胸やお腹に当てて、
静かにこう言ってみてください。
「今日も一日お疲れさま」
「ここまでよく生きてきたね」
「生まれてきてくれてありがとう」
声に出しても、心の中でもOKです。
ポイントは
評価を入れないこと。
できた・できなかったは関係ありません。
ただ存在している自分を認めること。
これは甘やかしではなく、
神経系を整えるセルフケアです。
「生まれてきてくれてありがとう」
この言葉は、
気合いを入れるためのものではありません。
回復しようとする身体を後押しする言葉。
今日の終わりに、
一度だけでいいので自分に向けて
そっと言ってみてください。
その一言が、
きっと明日の体調の土台を作ってくれます。



