ヘルスケアと企業

代表河北です。
こちらの本を読み進めています。

女性の「ヘルスケア」を変えれば日本の経済が変わる
堀江貴文・三輪綾子著

我が国の女性の健康問題による「労働損失」は年間4911億円

この本ではこんな衝撃的な内容が書かれています。

現在日本では女性の健康を重要視し、女性の活躍をサポートする企業が増えてきています。
なかでも女性活躍推進に優れた上場企業を「なでしこ銘柄」として、2022年現在49社が選定されています。
今回は、なでしこ銘柄に選定された「凸版印刷株式会社」に勤務している友人に、その内容についてインタビューしてみました。

凸版印刷株式会社 
DXデザイン事業部・技術戦略センター・企画開発本部データ戦略企画室・戦略担当主任
藤崎千尋さん

藤崎さんは男女平等活躍について積極的な考えを持っています。

先日もヨーロッパで行われた政府系カンファレンスに参加した際、参加者の半数が女性であったことに驚いたそうです。

「未来を創るための会議なのに日本だと男性が多すぎる」と常日頃から感じていたとか。

ワンジャパンの立ち上げメンバーで「キャリアと不妊治療の両立」調査メンバーとしても活動していた彼女。

⚫︎ONE JAPAN>

そんな彼女に社内での健康意識や企業の取り組み等について聞いてみました。


凸版印刷では、健康診断が充実しており、特に女性は婦人科疾患検査のオプションが元々付いているそうです。
不妊治療と仕事の両立への取り組みとしては、金銭的助成および時間的助成があるとのこと。
また、男性が育休を取りやすくするための意識改革セミナーも開催し、「お互いを配慮しあう関係性」の構築を進めているそうです。


しかしここには女性男性などの枠はありません。
個人の背景を尊重するべきで、例えば妊娠・出産だけではなく、男性更年期障害、親の介護問題など様々な背景を抱える人がいることを常に考えていないといけないと話してくれました。「本来有給取るのに理由なんて要らないよね」という言葉がとても印象的でした。


ダイバーシティ&インクルージョンの考えとしては、働き方の多様性も受け入れているそうです。
評価制度で「どういう働き方をしたいか」によって、結果型とプロセス型の割合を考えているとのこと。
子育て中のママでもバリバリ昇進したいという考えの人もいるでしょうし、家族の都合を重視する方もいるでしょう。この評価制度の在り方は現代にうまくマッチしていると感じました。


さて、このように女性活躍の考えが推進されている昨今、凸版印刷で働く彼女は、先日若い男性社員から「僕は女性ではないので昇進活躍は出来ないのでしょうか?」という相談があったと大変ショックを受けていました。


多様性は「多」「様」性。


どうしても今まで弱者とされてきた女性にばかりフォーカスされていますが、個人やそのバックグランウンドを尊重するという根本的な意識の改革は今後大きな課題となると感じています。

藤崎さんが現在進めているメタバースについての記事はこちら
⚫︎アンドエンジニア>


河北



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